台湾の小学校③英語と本土言語

今回は、研究テーマでもある、英語と本土言語について。

台湾の子どもたちは、基本的に北京語発音の繁体字(日本の旧字体のような)を主要言語として使っています。

そして台湾には、台湾語と呼ばれる、その土地由来の言葉(種類は閩南語,客家語,原住民諸語)があります。

その言語を残していくためにも、教育が行われています。

また、英語にも力を入れており、小学校3年生から必修となっています。

 

まずは、本土言語の授業。


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3年生の授業風景。

本土言語の授業では、主に教科書とプロジェクターを使って、授業を行います。

先生は、台湾語専任の先生。

中国語と台湾語半分半分で話しています。

この授業で大切なのは、プロジェクターの利用。

台湾語は発音がとても難しく、耳で聞いて覚えていくのが、学習として一番効果的。

だから、プロジェクターで発音を流したり、

台湾語のアニメや歌などを取り入れ、耳で聞いて覚えていきます。

先生によると、台北の子どもたちは家庭でもあまり台湾語を使わないため、

卒業する時には、何となく聞くことができて、少し話すことができる程度なんだとか。


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次は英語。

今回参観したのは、5年生です。

英語は、習熟度別に分かれて授業をします。

というのも、子どもたちの多くは、英語の塾に通っているため、レベルの差が大きいのだとか(かなりの学力格差があるようです…)。

やはり英語でも、プロジェクターは欠かせません。

この小学校では、教科書として、インターナショナルスクール用のものを利用していました。

レベルはかなり高く、子どもたちの多くは5年生で普通に英語の文章を書くことができます。


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授業を参観して、本土言語教育として自分たちの言葉を学ぶことは、同時に自分たちのルーツを知るということに繋がるのかなと思いました。

またやはり英語教育は日本よりもかなり進んでいるなぁという感じでした。

確かに塾に行っており、英語ができる、というのは大きいと思います。

しかし、おそらくそれだけではないですね…

(次回につづく!)